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未来への道標を遺す

キビレことキチヌ (Acanthopagrus latus)は、クロダイと比べて水産魚種として価値が低い。それゆえに、科学的知見も少なく、関連する研究論文をはじめとした文献も少ない。保護や駆除を行うことになったとしても、その適切な資源量すらもわかっていない。T.F.Cでは研究機関やJapanGameFishAssociation(J.G.F.A)などの取り組みに協力することで、キビレの動向を探っていく。

釣りのジャンルは数多あるが、楽しむために最も資源量を必要とするのが「フライフィッシング」だと聞いたことがある。2019年現在、TOKYO FLATでフライフィッシングが成立していると言うことは、それだけ”数”がいると言うことの証明でもある。また「釣られやすい遺伝子」と言うものが存在する、と言う人もいる。ならばキャッチ&リリースを徹底し、そんな魚たちと遊びたい。"GAME"fishingの”GAME”が表すのは、Shooting"GAME"ではなく、ロールプレイング”GAME”だと思いたい。しかも、永遠にラスボスの出てこない、人生と言う長い時間をかけて遊ぶ”GAME”であってほしい。

これまでの日本の釣りにおいて、新たな釣法や場所が見つかり、爆発的な人気を見せたものの、短い期間のうちに”魚がいなくなった…”と言う話をよく聞く。その裏側には”資源量も何も分からぬまま、釣れるだけ釣った”と言う、ごく原始的な現象があったと言うことは想像に難くない。

全ての魚、釣法にあてはまるわけではないが「釣りなんかでは魚は減らない」と言う言葉は、もはや過去のものとなりつつある。釣具の進化や溢れんばかりの情報は、確実に環境を圧迫する。釣獲圧が資源の減少の要因として存在する。

周辺人口を考えれば、東京湾と言うフィールドが存在するのは奇跡に近い。

ここで新たな楽しさを与えてくれるキビレを狙う釣りを、ブームだけで終わらせたくない。

一過性の大繁殖で長続きはしないかもしれない。しかし自然現象で魚が減るならば、それは受け入れる心構えだ。

データを蓄積した結果として何も生まれないことも考えられる。しかし、それでも構わない。

生息域を拡げようとしている魚の動きを、最前線で”釣り人”が捉える。自らが遊ぶ”環境”に”釣り人”が主体的に興味を持つことそのものに、何よりの意義があるはずだ。

道標1

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JapanGameFishAssociation(J.G.F.A)Tag&Release Programに賛同。

標識(Tag/タグ)を打ってリリースを行い、再捕獲によるキチヌの移動経路や成長過程などのデータが取れることを期待。

​J.G.F.Aについてはこちら

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道標2

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研究機関に依頼した年齢査定やDNA解析データなどのご紹介。

2020©︎TOKYO FLAT Conservation

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